2月が28日しかないワケ

      2018/07/06

さて、2月も最後の日になりました。寒くなったり暖かくなったりを繰り返してもうすぐ春がやってきます。

ところで2月だけ日数が少ない事に疑問を持った方はおられますか?もちろんこれには理由があります。

その理由とは「古代ローマ時代の一年の最後の月は2月だったのと、それに加えて皇帝の権力誇示の為8月に1日取られたから」なのです。

私たちが現在使っている暦はグレゴリオ暦、そしてその元になったユリウス暦のさらに前の暦は1年は農耕が始まる3月に始まって2月に終わっていました。そこで最後の月である2月を太陽の動きとの誤差を調整する月にして2月の日数は29日で、うるう年の時だけ30日となっていました。2月は暦の一年の最後の調整の月だったのです。

その後、古代ローマの英雄ジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)がユリウス暦を定めたのですが、彼は1年を12ヶ月に分け、奇数月を「大の月」として31日、偶数月を「小の月」として30日と定め、さらに自分の誕生月である7月には自分の名前を入れ、それまでキンテイリスと呼ばれていた7月をジュライと改名してしまいました。

その後暗殺されたシーザーの後を継いだ初代ローマ皇帝アウグストゥスもシーザーがやったように月に自分の名を入れたいと思い、自分の即位した月である8月をセクステイリスからオーガストと呼ぶように変え、さらに7月が大の月であったので、シーザーへの対抗心から8月も大の月にしたいと考え、8月も31日となりました。このままでは暦が1日多い事になるので調整の月である2月から8月へ1日移し、2月は28日となったそうです。

 

「今月は30日までだっけ、31日までだっけ?」と困った事のある方多いのではないですか?今月が大の月か小の月ががすぐわかる方法を二つご紹介します。

一つは「西向く侍」という言葉です。一つ一つバラバラにしていくと、

に=2 し=4 む=6 く=9 さむらい=士=十一=11で、2、4,6,9,11月が30日までの小の月です。

 

もう一つの方法は、まず握りこぶしをつくります、パンチした時に当たる部分、げんこつの人差し指のでっぱりに指を当てます。

そこを1として、次に人差し指と中指のでっぱりの谷間、ここを2として次々に数えていきます、小指まで来ると7を数えているはずです、

ここでもう一回、小指のでっぱりを8として数えて、次は戻っていきます。ちょうど中指のでっぱりで12を数えるはずです。

ここまで来るともうお分かりですよね、でっぱりの部分が大の月、谷間が小の月となります。

 

冬来たりなば、春遠からじ。もうすぐ日本人が大好きな桜舞い散る春がやってきます。

今日もにゅ~ぺとりをご覧頂きありがとうございました。

 

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