北朝鮮危機が秒読み?核爆発からのサバイバル

      2017/04/16

前回のおさらいです。


核爆発の効果には、

1、閃光 2、熱線 3、爆風 4、初期放射線、電磁波障害 そして5、残留放射線

のそれぞれ致命的な現象が発生するとお伝えしました。

そのような未曾有の災禍の中で生存するのは非常に難しい事と言わざるを得ませんが、可能性は0ではありません、爆発の高度・規模や風向き・距離・周囲の地形等で生存率は大きく変動します。座して死を待つより生き延びる為の知識を身につけ行動する事が必要です

 

※以下のシミュレートは爆心からやや離れた場所を想定しています。

 

弾道ミサイルの発射を感知したら政府から避難警報が発令されます、テレビ、ラジオは特別番組に切り替わり、地区防災無線で国民保護サイレン、Jアラートが自動放送されます、消防車など公用車での放送もありますのでそれを聞いたら、まず落ち着いて、それから速やかに非常用袋を取り出すなど準備行動に移ります。

屋外に居るなら急いでコンクリート製のなるべく堅牢な建物へ屋内退避します。「屋外」より「屋内」へ、「地上」より「地下」へ避難して下さい。

爆発の衝撃で砕けて飛んでくる壁のコンクリート片やガラス片等から遠ざかる為に建物のなるべく中心に退避しましょう。自宅なら窓、ドアを閉め、ガス、水道、換気扇、エアコンを止めます。窓はたった布一枚ですがカーテンを閉めるだけでも屋内に飛散するガラス等からの防護効果はあります。わずかですがないよりマシです。全ての準備が完了したらテレビラジオ等で情報を収集しながら次の指示が出るまで待機しましょう。

 

 

避難する余裕が全くない屋外の場合では、建物やできるだけブ厚い物陰のそば、体が入るならU字溝などでもかまいません、伏せて頭部をカバンなどで保護し肌は極力隠す。顔面、手のひらは体の下、もしくは両手のひらで目を塞ぎ、親指で耳に栓をして口を開ける対爆防禦をとります、急激な気圧の変化で目が飛び出る、鼓膜が破れるのを防ぎます。衣服も重要な防護装置になります、薄いものより厚いものであるのが良いのはもちろんですが、黒い布より白い布の方が熱に対する防禦効果は高いです。

閃光を感じたら目をつぶる、閃光を直視すると失明のおそれがあります。熱線と2度の爆風が過ぎ去るのを待ちます。正直核爆発下で生きるか死ぬかは運任せです、しかしその後にも被害を最小限に抑えたり、生死を分ける要素は数多くあります。瞬時に判断して行動に移さなければなりません。

 

幸い生き残っても次の困難が待ち受けています。死の灰による残留放射線です。放射性物質を含んだチリは非常に軽いので風に乗って飛散します。体に異常がなければ肌の露出を極力抑えていち早く爆心から遠ざかりましょう。爆心地の風下に居るのなら風向きと直角方向へ、その後風上に向かって退避し降下物から身を護るシェルター(屋根のある建物)を探します。

目に見えない放射線から身を護るには「時間、距離、遮蔽の3原則」があります。放射線を浴びる時間を少なく、放射線源から離れ、重く密度のある遮蔽物に隠れる事によって被曝を少しでも抑える事ができます。

やむをえず屋外を移動する際には外部被曝(服や皮膚が汚染される事)、内部被曝(口や傷口などから放射性物質が入り込み体内が汚染される事)を極力抑える事が大事です。

・頭は帽子、フードをかぶる、

・目にはメガネ、花粉防止ゴーグルがあればなおよし、

・鼻、口はマスク、なければティッシュを折りたたんだもので口、鼻を覆うだけでも効果はあります。ケガはかすり傷でも手当てして傷口が外に露出しないようにしっかりと覆う。

花粉対策をより厳重にしたイメージでよいと思います。

 

爆発後、気がついた時に真っ暗な瓦礫の中に閉じ込められてしまっていたら・・・まずは自分の体の状態を確認して下さい、瓦礫が崩れないようにゆっくり少しだけ体を動かしてみて判断します。幸運にも大丈夫そうなら、服やハンカチで鼻、口を覆い、ホコリを吸い込まないようにします。

まわりの状態を確認する為明かりが必要ですが、可燃性のガスに引火する可能性があるのでライターを使ってはいけません。携帯の明かりを・・・と言いたいところですが、携帯は他の用途で使う場面が多いので極力電池の消耗を避けましょう。事前にキーホルダーに100均のライトなどをつけておくとよいかもしれません。

閉じ込められている事を外部に知らせなければなりませんが、電話は回線パンクやEMP(電磁波障害)でおそらく使えないでしょう。瓦礫の近くに人がいる気配を感じるほど近くでなければ大声で叫んではなりません。粉塵を吸い込み肺を痛め、体力を消耗してしまいます。手元近くにある崩れそうない瓦礫に硬いもの(硬貨等、金属音がする物)でリズミカルに叩きます。人工的な音の方が気づかれやすいからです。小さい棒状のホイッスル等も100均で売ってありますので持っておくとこのような時に便利です。

この時、体の一部分が瓦礫にはさまれていた場合、幸い救助されてもその後心不全、腎不全で死亡する例があります「クラッシュ症候群」です。体の末端部分(手足など)が長時間挟まれたままになると末端部分の筋肉組織が壊死を起こし毒素が発生します(数時間程度でも発症したとの報告もある)。圧迫から開放され救出された後、その毒素が血管から心臓に至り、急激に全身に広がって、心臓の機能を低下させて死に至るとされています。たとえ一命をとりとめてもその後腎不全で亡くなってしまう例もあるそうです。

救出された直後は会話も出来たり一見無事に見えますが、その後容態が急変する症例が多いようです。主な症状は軽度の筋肉痛、手足のしびれ、脱力感がある、尿に血が混じる、尿が出なくなる。これらの症状がある場合はクラッシュ症候群の可能性を疑いすぐに医療関係者に通報し、人工透析を受けて下さい。

心臓に近い部分(手なら二の腕、足首なら腿を)を縛った後に瓦礫を取り除くという方法もあるそうですが、素人判断では締める時間が長すぎたり、強く締めすぎたりといった事もあるので基本は救助隊員の方に任せましょう。

 

安全な地域まで退避できたら応急処置をします。

・外気に触れ汚染された身に着けていた物は、全てビニール袋などで密封して隔離します。

・手、鼻、口そして全身を洗います。特に鼻の中は見落としがちなので念入りに。口はうがいで大丈夫です。可能なら全身にシャワーをあびて汚染物質を念入りに落としましょう。

洗浄するまでは意識的に目、鼻、口に触れないよう気をつけ、時折鼻をかみ、つばを吐いて体内に汚染物質をとりこまないようにしましょう。飲食もしてはいけません。

・ヨード剤(医薬品ヨウ化カリウム)を服用する。甲状腺がんを引き起こす放射性ヨウ素が甲状腺に集まるのを防げます。服用は早い程良いです、被曝後3~4時間後でも効果はあります。新生児、乳幼児、妊婦をとくに優先させましょう。

実は昆布、ワカメでも代用できるとの報告もあります、昆布やワカメを生の状態の重さ約100g食べる事でヨード剤に近い効果があるそうです。そのかわり死の灰に襲われる前に食べておかなければならないので、習慣的に食べるようにすると良いのではないでしょうか。

 

上記は爆弾テロや生物、化学テロなどに遭遇した場合でも応用が利きますので、知識として頭の片隅に記憶していれば、もしもの時に役に立つかもしれません。

役に立つような機会が訪れなければそれが一番いいのですが。

日本政府の内閣官房、国民保護ポータルサイトに「武力攻撃やテロなどから身を守るために」という冊子があります。PCや携帯からも見る事ができますので一度目を通しておくことをお勧めします。http://www.kokuminhogo.go.jp/shiryou/hogo_manual.html

今日もにゅ~ぺとりをご覧頂きありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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