北朝鮮危機が秒読み?核爆発で何が起こるか

      2018/07/10

北朝鮮が金日成主席生誕105周年記念日である4月15日前後に6度目の核実験を強行するとの兆候を見せている中、アメリカはシンガポールに寄港している原子力空母「カール・ヴィンソン」を当初の目的地であるオーストラリアから急遽朝鮮半島近海へと変更して北上中との報道で、極東は刻一刻と緊張感が高まっています。

 

もし戦端が開かれる事になれば地理的に非常に近い私達日本国民、佐世保市民も無関係ではいられません。今後、長距離ミサイルの着弾、北朝鮮からの武装難民の流入、潜入工作員のテロ等様々な危機が予想されます。

3月のミサイル実験は、「火星砲兵部隊」という在日米軍基地を攻撃を担当する部隊であったと報道されている通り、米海軍基地を擁する佐世保市も長距離弾道ミサイルのターゲットに入っています。

 

海上自衛隊の5大母港の一つでもあり、弾道ミサイルを撃墜する事ができるイージス艦が集中配備されている重要度の極めて高い基地でもあります。

そしてなによりアメリカ国防省「ペンタゴン」が管理している米軍基地の中でも世界第三位の燃料備蓄量です、ここを破壊すれば米軍艦艇の補給を断つ事が出来ます。日本海、黄海上で巡航ミサイル攻撃を行ったり、上陸作戦を実行する為の米陸軍が海を渡り朝鮮半島に上陸する事が出来なくなるばかりか継戦能力にも著しいダメージを与える事ができます。

我が町佐世保は北朝鮮にとって破壊優先順位の高い攻撃目標だと言っても過言ではありません。

 

もし私達の上空に飛来した長距離ミサイルに核兵器が搭載されていて、それが炸裂した場合、どのような防護措置をとればよいか。

その前にまず核爆発とはどのような現象が起きるのか、学校の平和教育の時間や映画などでご存知かもしれませんが、そこから紹介します。

 

核爆発が起こった瞬間、閃光とともに中心が温度が数百万度に達する超高圧のガス体の火球が現れます。この火球は急激に膨れ上がりながら高温の熱線、放射線を放出し高速の衝撃波、爆風となって同心円状に広がってゆく。

 

・最初の現象である閃光は直視すると失明のおそれがあります。

 

・高温の熱線は光の速さで一秒以上放射され、付近のあらゆる物を瞬時に気化、燃焼させる。

 

・衝撃波は2回、核爆発による爆風と、空洞になった中心部に戻ってくる吹き戻しの風です、これが巨大なキノコ雲を作ります。

 

建造物は一度目の衝撃にかろうじて耐える事が出来ても2度目の衝撃でもろくなった建物は倒壊してしまいます。

 

・強力な電磁パルス(EMP)の発生により様々な電子機器に障害が起こり、放送、通信、工場、交通・運輸・流通システム、送電等が機器の補修交換等を行わない限り長期的に機能を喪失します。

・爆発の瞬間、透過力の強いガンマ線、中性子が発生、あらゆる生物の細胞を破壊し、新陳代謝が起こらず治癒できない傷を負います。

爆心地付近で爆発後一分間に起こるこのような現象を核爆発の「初期効果」と呼びます。

 

かろうじて初期効果から生き延びた人々に追い討ちをかける核爆発の真の恐怖はその後発生します。

・巻き上げられたチリが集まり地上に落ちてくる放射性降下物(フォールアウト)いわゆる「死の灰」は、数日から最悪数年続く核爆発の「残留効果」をもたらし、多量のアルファ、ベータ、ガンマ線で外部被曝、内部被曝を発生させ、広範囲、長期間にわたって人体、環境に深刻なダメージを与えます。

 

上記に上げたものがおおまかな核爆発の効果です。これらから防護する手段を紹介したいのですが、残念ながら字数が尽きてしまいました。

この続きは次回紹介します。

今日もにゅ~ぺとりをご覧頂きありがとうございました。

 

 

 

 

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